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百観音巡礼の旅 〜西国三十三観音巡礼 第三回〜

百観音巡礼の旅〜西国三十三観音巡礼 第三回〜を開催いたしました。

【西国三十三観音巡礼】第一回 前編 後編
【西国三十三観音巡礼】第二回 前編 後編
【西国三十三観音巡礼】第三回

ついに西国三十三観音霊場三回目の旅のはじまり〜はじまり〜!! 今回は結願寺を目指します。 しかし・・・カメラの充電を忘れ、その為中山寺、清水寺の写真はありません・・・ お店の方の許可を得て、お昼のレストランで充電させていただきました・・・ まずは腹ごしらえから
初夏の日ざしに色が映えます。
いきなりですが、本日最後の札所(写真では最初ですが・・・悪しからず!)に到着。
第二十八番成相寺 こちらも古く立派なご本堂です。
早速お参りをしました。
今回も何時ものドライバーさんとガイドさんです。ヨロシク!! もう・・・3年ものお付き合いになりました。
お寺の上には、なんでも日本一のパノラマがある!とのことでしたので・・・
行きました〜!!  天の橋立を一望です。天気も上々。最高の気分です。
皆さん思い思いに絶景を楽しんでます。
しかし、お寺から展望台までは斜度10%以上の急勾配+狭い道です。ドライバーさん(顔写真)の好意で連れてって下さいました。それにしろ運転技術が素晴らしかった〜!
今日の宿、文殊荘に到着!!
一日を振り返り和みのひとときを楽しみました。
翌朝、日本三文殊智恩寺の門前に泊まっておきながら参拝しないのはいかん!と云うことで、西国のお寺ではありませんがお参りに行きました。
山門をくぐり立派な多宝塔をながめ進むと・・・
何やら松の木に白いものが・・・何だろう!?
あ!これはおみくじだったのですね。
朝のお勤めをご本堂にてさせて頂きました。
お参りの後は宿に帰りがてらのお散歩。まずは境内を出て運河沿いを歩きます。
実に清々しい!!早起きは三文の得・・・いやいや今日はプライスレスで
だって天の橋立が貸切状態!!良い思い出になりました〜!
宿に戻り、朝食を済ませ、身支度を整え(朝って忙しいですよね)第二十九番松尾寺へ。今日も爽やかなお天気です。
歴史を感じさせる荘厳な雰囲気のご本堂です。
堂内に上がらせて頂きゆっくり参りを致しました。
山の麓から一気に琵琶湖に行き
竹生島を目指します。まるで鏡のような湖面です。
その先に私達を待っていたのはヤハリ・・・階段!!でした。
長い長い階段を登り
先ずは日本三弁天に数えられる宝厳寺弁才天堂に参拝。皆さんここは観音さまじゃありませんよ〜。
白いつつじが出迎えてくれました。
そして、私たちが向かったのは観音堂。檜皮葺と玄関の唐破風(唐門)がとても素敵です。後で調べたら唐門は国宝。観音堂は重文でした。
第三十番宝厳寺観音堂さすが歴史を感じさせる本堂です。
重文 舟廊下 重文 舟廊下(クリックで拡大)
たくさんの階段と、たくさんの歴史が詰まった竹生島を後にして
本日の宿がある長浜に向かいました。明日も好天だそうです♪
長浜で一夜を過ごし・・・今朝はこの度一番の階段が待ち構えている長命寺に参拝です。
ふ〜!ようやく山門越しに本堂が見えました。
第三十一番長命寺息を整えてからお経をあげました。
ハイ!チーズ(カメラ)写真を撮る者写真を撮られる者その写真を撮る者・・・  私は何故か写真を撮っている人を撮るのが好きみたいです。
長命寺三重の塔なんとも素敵な境内配置です。
バスに乗り観音正寺門前へまた長い階段かと思いきや・・・
今度はゆるやかな林道でした。よかったよかった。
境内の入り口には大きな二王様がお出迎え
第三十二番観音正寺堂内に上がらせて頂きお参りさせて頂きました。
山砂を敷きつめた境内地
小高い山にある境内から近江の町が一望できます。
そして遂に!!結願寺へそれにしろ・・・言葉に表せないほどの壮麗な山門です。
長い参道と少しの階段を登って本堂を目指します。歴史と信仰の深さを感じる参道でした。
階段の先にはご本堂が
西国三十三観音結願寺華厳寺結願を無魔成満出来、報恩謝徳の気持ちを持ってお参りさせて頂きました。しかし・・・納め札入れが無い!
お寺の人に依ると本堂の上に有る満願堂に参拝して納めるとのことでした。再度気を取り直して満願堂に向かいました。
華厳寺満願堂納め札を納め無魔成満の御礼の般若心経を奉読しました。
そして・・・本堂の軒柱に奉安されている「精進落としの鯉」にハイ・タッチ!!無事に西国三十三観音霊場巡拝を終えることができました。「精進落としの鯉」=この鯉に触れることで巡礼中の精進生活から解放されます。
無魔成満記念に山門にて記念撮影!(パシャ!カメラ)みなさんお疲れさまでした。
門の横には美しい花が私たちを祝福しているように咲いていました。
自坊に帰り納経軸を見るとこれまでの66ヶ寺の納経受領印がズラリ。いよいよ今秋で百観音成満です。
お・ま・け滋賀県と云えば琵琶湖!!でも琵琶湖だけではありません。滋賀県と云えば〜〜!!
信楽焼たぬき三十二番観音正寺納経所にて捕獲!しました。「同行二人」と書かれた納め札が泣かせます。それと・・・普段は余り余計な買い物をしない男性陣四名が何故か全員買っておりました。何故だろう!?

西国三十三観音霊場巡礼を終えて

四国八十八ヶ所より歴史の古い西国三十三観音霊場。
二府五県の広範囲にまたがるこの古寺巡礼は正に民間信仰の厚さと歴史を感じる巡礼となりました。
各寺院の荘厳な佇まい、その境内に流れる空気は永い年月と厚い信仰が作り出したものであります。
本堂、多宝塔、山門等の建造物群。また各寺院のかつて存在した「講」。門前町の発展等々 正に日本文化の凝縮をこの霊場の随所で感じられました。
印象的だったのは早朝の清水寺。
遠くから本堂を望むと本堂の檜皮葺の屋根の勾配が僅かに円くなってました。これは「むくり屋根」と言って屋根と建物を美しく見せる日本建築の匠の技です。
普段は観光の人が多く訪れるお寺もゆっくりとお参りが出来、新たな発見が多々有りましたことが大きな収穫となった今回の巡礼でした。
そしてご同行頂きました皆さんが長く遠く大変な旅でも「お参りの旅だから」という気持ちを持ち続けて、三十三ヶ寺を巡られ全てのお寺にて一生懸命に観音経偈文をお唱えされて居りました。
それは正に「一心稱名観世音菩薩」の有り難いお姿でありました。

合掌

【西国三十三観音巡礼】第一回 前編 後編
【西国三十三観音巡礼】第二回 前編 後編
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